精神科や心療内科で催眠療法をしないわけとは

Q. 精神科や心療内科では催眠療法は受けられないのでしょうか?

A. よく、精神科や心療内科で催眠療法が受けられると便利だし安心だと思われがちです。

ですがこれには実は見落とされがちな怖い落とし穴があります。

日本で医師免許を取得する上で、催眠療法に関する実務や実習はもちろん、基本的な知識や理解に至るまで、全く催眠療法という療法は、必要とはされていない療法なのです。
ですので、精神科医の催眠療法の造詣の浅さは一般の人と変わらないとさえ言えるのです。

そうは言っても、催眠療法も健康保険制度の適用を受けられる範囲にはあります。
ただし、その金額は私の記憶違いでなければ、初回1100円、2回目以降800円なのです。
(これは総額で、自己負担分はこれの3割とかですからコイン1個で受けられる金額ということになります。)

3分間診療と言われる日本の医療において、僅かこの額で1時間かそれ以上時間を費やす催眠療法はとても経営上、現実離れしていることがお分かりでしょう。
これではたとえ学生のアルバイトにさせたとしてもアルバイト代さえ全く払えないわけです。

ですので、精神科や心療内科といった医療機関でもし催眠療法を行うにしても、
自由診療となって健康保険の適用外にするのが現実的かもしれませんが、
そもそも健康保険の範囲で行えるものを健康保険医が自由診療にするというのははたしていかがなものでしょうか?

まあ、そういう話以前に催眠療法がそもそもできないから行っていないわけですが。
ただ、上記のような診療費がネックとなって誰も勉強したがらないのはやむを得ないことではありましょう。

注) 米国では1958年に、米国医師会によって催眠は療法として承認されてます。

注2) 催眠療法は体に触れるわけではありませんし、医療行為としてではなく、
鍼や灸とも違い、健康法として行える療法で、公的免許は日本でも存在しません。