家族に連れてこられた禁煙希望者

 ある時私のもとに、家族に連れられて一人の老人が来ました。
どうやら申し込んだのは家族のようでした。

 禁煙したいとのことでしたが、話を伺った感じでは家族がタバコの煙で
迷惑しているのは伝わってくるのですが、そのご老人はタバコは好きなようで
特に健康的にも問題はなく、さらに、家族が煙で困っていることにさえ
気に留めている様子はありませんでした。

 一応言葉では禁煙したいとは言うものの、本当のところは不明でした。

 さて、セラピーを行った結果ですが、みごと何の変化も現れませんでした。
どうやら困っているのは家族だけだったようで、本人は全く何も気にしていないのが現実だったようです。

 身近な誰かに連れられてくる方の場合、困ってるのは本人ではなく
申し込んで連れてきた方だったりする場合は実は多いのです。
もちろん、家族が協力的に連れてくる良いケースも多いのですが、
特に母親が子供を連れて来る場合、こうした場合は、ままあります。