退行催眠を行う理由とは?

 催眠療法でもしばしば症状の原因が分らないケースも扱います。
催眠療法では実は必ずしも原因を突き止める必要がない場合は多いものです。

 比較として、肉体的な症状でも例えば頭痛の場合、それが脳腫瘍によるものなのか、過労によるものなのか、その原因によって対処方法は異なるものですが、
 例えばすり傷の場合、それが、猫によってちょっとひっかかれたものなのか、子供によってひっかかれたものなのか、何かにこすってしまってできたものなのか、
そうした原因はどうしても突き止めなければ治療ができないというものではないでしょう。

 催眠療法を行う場合でもこの後者の場合が大部分なのですが、催眠療法で扱う心身というものは中にはその原因を突き止めて解消したいために不都合な状態として症状を現している場合もあります。

 こうした場合、それを解消するために、退行催眠を行って原因を突き止めるのです。
多くの場合、心理的トラウマは幼少期等の過去の出来事に生じているからです。

この原因を探って行き着いた先が前世の場合、特に前世退行と呼びます。

 整理しますが、前世退行などの退行催眠は現在の症状の原因が分らないので、それを探り出すために行う手法ということです。
 従って、過去の辛い出来事をわざわざ思い出してそれを再体験するためのものではありません。 まして、覚えてる辛い出来事を蒸し返すものでもありません。
 
 また、前世の素敵な想い出に浸ったりして現在の辛い問題から逃避するためのものでもありません。 実のところ、問題の原因を探るわけですからほとんどの場合、辛い出来事は出てきます。